「正しいとは何か」を考える前に

id:jkondoの日記から。
http://d.hatena.ne.jp/jkondo/20060312/1142098012

基本的に僕は、「正しさ」には個人的なレベルと全体的なレベルの2種類があって、個人レベルでは「人々の意見は全て正しい」のだと思っています。

例えば僕が「この部屋が暑い」と言えば、例え気温が5度しかなくてもそれは「正しい」わけです。「5度の部屋が暑いなんて間違っている」と言われても、暑いと感じた人にとっては「暑い」事は事実でしょう。

論理学的に言えば、「この部屋が暑い」は、命題ではない。なぜなら、「この部屋が暑い」は「私はこの部屋にいると、暑く感じる」ということであり、「私は…と感じる」ことには「正しい」も「間違っている」もないからである。
命題でない文を「正しい」とか「正しくない」とは言えないのであるから、個人レベルで云々の部分は特に言わなくてもいい。
文が命題であるかどうかを先に吟味しないと、その後の議論が無駄になることもあるので、注意したいところだ。