ニートくんの出演番組をちらりと見た

どうやら、はてなにいる人みたい(id:rahoraho)。で、この人が出演する前に、ニートを抱える親が「なぜこうなったのかわからない」と言っているというところが映し出されていたが、日本ってなかなか難しいことになっているなあ、と思った。ニートを働かせたいなら話は簡単で、親が首をくくってしまえばいい。あとは親戚が放り出してやれば、生活のために働き出すはず。
もし親が資産家で、親が死んだ後も働かずに暮らせる状況だったら、それは仕方ない。資産家の子どもが親の死後に資産を浪費してしまうことは昔からあったし、これからもなくならないだろうし、そんなケースはどうでもいい。問題はそうでない場合。
あと、ニート対策をやっている団体の偉いさんが言っていたけど、ニートの親って「自分がやりたいことが見つかるまで、ちゃんと就職しなくてもいいよ」という感じで、変に理解のある親を演じてしまっているケースが多いようだ。
今、もうニートになってしまった子どもを前にしてどうすべきか、なんて解決方法は思いつかないけど、小さい子どもを抱えている親であれば、自分の子どもをニートにしないための教育ならできる。全部言い尽くされていることだと思うけどメモ。

  1. 引きこもれる場所を作らない
  2. 学校に通わなくなったら、家から追い出す
  3. 「自分の力で食べていく」ことを素晴らしいことだとする

ちょっと説明しておく。1.だけど、「子ども部屋を作らない」こと。ベッド不可。朝になったら、布団をたたむ必要がある生活空間を作る。勉強は、ダイニングテーブルでやらせる。親が四六時中、ダイニングでテレビを見ているような家庭では、子どもは勉強しないだろうけど、そんな親からアタマのいい子は育たないので、心配する必要はない。www 
2.は、教育を受けるチャンスはやるが、あとは一人で生きていけ、というメッセージ。親の役目は、子どもを一人で生きていけるようにすること。教育を受けさせることは義務だが、その後も保護してやると、一人で生きていけなくなる=親が子どもをスポイルしていることになるわけ。
3.は、個性とか、ゆがんだ教育理念を適当に信じるのは止めて、とにかく自分で食っていくことが重要だと教える。そして、親自身も子どもが社会できちんと評価されるような仕事をして(アルバイトで十分)、お金を稼いできたら、それを評価すること。「程度の低い仕事をするくらいなら、もっといい仕事が見つかるまで、食べさせてやるよ」くらい、子どもをスポイルする話はない。子どもにとって見れば、「食べさせてやるよ」と言われたときはうれしいが、あとで社会の荒波にもまれたときに、「なぜ社会がこのような仕組みでできていることを教えてくれなかったのか」と親を恨むことになる(か、親が悪いことに気付かず、社会にそっと復讐する)。