民主党に本当に望みたいこと

キリスト昇架

ふと思いついたのでメモ。私自身が何を望んでいるかと言えば、民主党が政権を担当することではない。細川内閣や村山内閣のように、官僚がやりたくても政治家がいやがってできなかったことを押しつけられて、結局、後から国賊呼ばわりをしたくなる「成果」をあげるくらいなら、自民党にやらせておけばいい。
しかし、だ。「こんなことをしたら、国会審議が進まなくなる」「こんなことをしたら、TVで民主党議員にボコボコにされる」「こんな法案を通したら、選挙が怖い」と本気で思うくらいには、民主党が力を持っていて欲しい。問題は、55年体制での自民党社会党くらい、両者の主張が違っていればいいのだが、今の自民党民主党の主張はほとんど違わない。いや、精確に言えば、違うのだが、違いが見えてこないくらいしか違わない、と言うべきか。卑近な例で言えば、消費税値上げや対米政策についてはほとんど同じだ。もし民主党が「消費税は上げない。ただし、公務員の1割はクビにする」とか「日米安保条約は破棄し、再軍備した上で、永世中立を宣言する」とか言ってくれれば、まだ選択する意味もあろうが、ごくわずかな違いをとうとうと並べ立てられても、ちょっとなあ。
小沢内閣なんて、実現しない方が日本のためになりそうなところが、あまりおもしろくない。まだ阿倍内閣の方が日本のためになりそうな気がする。少なくとも、外交面では期待できそうだし。